そうだ夜空を見上げよう。美しい「星空」で観光客誘致がじわじわ人気
夜になると、私たちの頭上に広がる満天の星空。その先に広がる宇宙にロマンを感じて想いを馳せる人も多いはず。先日は国際宇宙ステーション(ISS)に滞在していた宇宙飛行士の金井宣茂さんが約半年ぶりに地球に無事帰還されたということで、テレビやニュースなどの話題になりました。今も昔も、宇宙は私たちを魅了し続けています。
そんな「星空」「宇宙」を観光資源として活用しようという動きが活発になっています!今回は「宙ツーリズム」を中心に、新しい観光のカタチを追ってみたいと思います。
「宙ツーリズム」とは?
「宙ツーリズム推進協議会」では、空や星・宇宙の多岐にわたる魅力の総称を「宙(そら)」と定義しています。宙(そら)=空や星・宇宙を「観光資源」としたツアーが「宙ツーリズム」と称されるそうです。宙ツーリズムを企画し地域活性化やインバウンド需要の喚起などを目指す取り組みが始まっており、全国で広がりをみせています。
南阿蘇の写真
月光に照らされる広大な草原、淡い雲海に浮かぶ #阿蘇山(次回催行予定のトレッキングコースから撮影)プロのガイドさんと一緒でなければ行くことができない場所です。晩秋のこの時期、行く価値あると思います!おすすめです!
詳しくはこちら→https://t.co/kztYJaEcRw #南阿蘇村 #宙ツーリズム pic.twitter.com/KzAugKrcCS— 南阿蘇ルナ天文台・森のアトリエ (@morino_atorie) 2017年11月27日
日本の「そら」の魅力を発信する「宙ツーリズム推進協議会」
2017年11月21日に、「宙(そら)ツーリズム推進協議会」が設立されました。総会には、宇宙や星空を観光資源にして地域活性化に結びつけようと、全国各地の地方自治体や企業、大学など約70団体・企業が参加しました。全国の天文台で組織する日本公開天文台協会(JAPOS)、和歌山大学観光学部、「宇宙県」を称する長野県、「星取県」を称する鳥取県、電通など、様々な団体・企業により、協議会の設立意義や各団体の活動状況の報告等が行われました。
今後は、参加団体・企業の連携により、「宙ツーリズム」の情報発信や集客対策を強化するとともに、新しいツアーの企画を行っていく予定のようです。
宙ツーリズム推進協議会設立 電通プレスリリース
https://dentsu-ho.com/articles/5647
観光庁も「日本の星空」推し
観光庁では、平成28年度より「テーマ別観光による地方誘客事業」を始めています。こちらの事業は、「特定の観光資源を活用して地方誘客を図る」ことを目的とした観光振興について観光庁が支援を行うという取り組みです。
観光庁プレスリリース
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news05_000259.html
選定団体一覧PDF
http://www.mlit.go.jp/common/001233775.pdf
「テーマ別観光による地方誘客事業」概要PDF
http://www.mlit.go.jp/common/001232980.pdf
平成30年度は継続して選定されたテーマを含め計17件が選定されており、このなかに「宙ツーリズム」が入っています。これから、観光客のニーズや満足度のアンケート調査やモニターツアー、共通マニュアルの作成、共同Webサイトの作成等について、観光庁より支援が行われる予定のようです。今後の「宙ツーリズム」の展開に期待が高まります。でも日本の「そら」を使って、観光客にどのようにアピールするのでしょうか?